横浜市青葉区にある助産院バースハーモニー院長、齊藤純子先生は
ご自身の出産の時にも実は対話の経験をされていらっしゃいます。
純子先生の著書:まってるね赤ちゃんにもこのお話が詳しく載っています。
実はある赤ちゃんが結んでくれたご縁で、
昨年からバースハーモニーでマタニティハーモニーワークを
行うことになりました。
対話について知るきっかけ、対話を通してのミラクルなお産の話など‥対談は約2時間にもなり、これは1度では載せきれない!ということで3回のシリーズになりました。
対話して産まれた赤ちゃんとそうでない赤ちゃんの違い、
対話のあるお産のこれからの可能性について幅広くお話しています。
山内(以下 山):今日はよろしくお願いします。
純子先生(以下 純):よろしくお願いします。
山:以前から対話のことを受け入れていましたか?
純:ずっと前からじゃないですよ。スタッフの楠本さんから
愛子さん(バースハーモニーのもうひとりの対話師さん)の話を
チラリとは聞いたんだけれど、私があまり興味を持たなかった。
山:受け入れようと思ったきっかけは?
純:2年前、スタッフの一人が逆子になって、
楠本さんが愛子さんのところに対話に行ってみたらと勧めたの。
そしたら、逆子が治ったし、彼女の回答がなるほど!と納得できるものだったの。
山:なるほど。印象が変わったんですね。
純:はい。スタッフの子が妊婦さんたちに話したら、皆次々行くようになったの。
私は赤ちゃんのことをずっと想ってきたので、
赤ちゃんからのメッセージが受け取れるってすごいなと思ったんです。
山:私とのきっかけもバースハーモニーの妊婦さんでしたね。
赤ちゃんの予告通りの日に産まれてきてくれました。
純:そうですね。
お母さんたちから聞いてきた何日に産まれそうというのは
だいたい当たった試しがない。たまに当たってもそれはたまたま。
当て物屋みたいな印象もありました。
でも、長くお付き合いをしているリーディングができる方に、
4男を妊娠したとき、対話をしてもらった経験はあったんです。
だから赤ちゃんとはコミュニケーションがとれるっていうことは
自分にも体験があって。
赤ちゃんのメッセージは受け取れるという気持ちもあったんです。
私はずっと赤ちゃんの味方で仕事をしてきたから。
山:自分の持っていた印象と、
自分が感じてきた感覚とがだんだん近くなる、
そんな期間だったんですかね。
純:そうだと思います。赤ちゃんとの対話がお母さんの我なのか、
本当に赤ちゃんと対話しているのか、
そこの見極めがわからないって思っていました。
山:その疑問はとてもよくわかります。
純:どうすれば、赤ちゃんにこの言葉が届いているのか知りたかった。
よくね、昔からお産婆さんたちが赤ちゃんに言えば全部通じる、
こういう話をわりとよく聞くんですけど、
どうすれば聞いてるかわかるのかなって。
確証が欲しいと思っていました。
山:エビデンスほしいよって思いますよね。
純:そうそう(笑)自分の声が届いてるかどうか確信がなかった。
考えで(頭で)話していたと思うから。
山:もやもやっとした感じがしていたのかな。
純:そう。前は頭で考えていたからやっぱりわからなかった。
今はもう、腑に落ちたから、安心して対話できるし、
(山内へ赤ちゃんの声を聞くことの)お願いもできます。