第一回 対話♡対談 柴崎久美子さん

柴崎さんは現在2児のママ。

バースハーモニーで出産をされる予定でしたが、出産前に山内のセッションを受け、

赤ちゃんとの対話を経験されて昨年3月にご自宅で女の子を出産。

この出産がミラクルの連続!

なぜ自宅出産になったのか?

当時を振り返りながら、

対話についてのお話を伺ってきました。


天使のように可愛らしい長女ちゃんも一緒に参加してくれました♪

山内(以下 山):今日はよろしくお願いします。

最初に対話のことを聞いたときはどう思いました?

 

柴崎(柴):頭で理解出来ないというか‥。おなかの中の赤ちゃんと話すってどういうことなのか、よくつかめなかったのでちょっと怪しがっていました(笑)

でも、どういうことをするんだろうってすごく気になっていて。

自分のお腹の中にいる命とお話が出来るんだったらしてみたい、

赤ちゃんがいることで乗り越えるきっかけをもらえたらなと。

 

山:愛子さん(バースハーモニーのもうひとりの対話師さん)

ところに先に行かれたのよね?その時はどんな気持ちでした?

 

柴:楽しみ半分ドキドキ半分、でした。もともと好奇心が強いので、その気持ちに従って、妊娠中は色んなことにチャレンジしてみようと思って。実際に行ってみたら本当に私しか知らないことを沢山お話してくださって、まさしく、赤ちゃんと通訳してもらっている!という感覚になりました。対話ってこういうことなのかと実感できました。

 

山:そうだったのね。赤ちゃんの声を聞きたいと対話に来てくれたとき、(赤ちゃんが)お祖母ちゃんを呼んで欲しいと言ってるよと伝えたらかなり驚いた顔をされたのが印象的でした。

 

その顔を今でもよく覚えているのだけれど、驚いた顔プラス、そんなこと、本当に言っているの?!無理だから!という声が顔から半分ずつ聞こえてきたのよね。最初から自宅出産を考えていたの?

柴:周りのお友達からお話を色々聞いていて、憧れていましたが、母が24時間つきっきりで祖母の介護をしているし、旦那さんに出産の世話を頼むのは無理だと決め付けていて選択から外していたんです。

 

山:無理だと諦めていたところに、それを選択すべく、バースハーモニーがお産ラッシュになって純子先生のほうからも自宅出産やってみたらとお話があったのね。

 

柴:はい、とりあえず相談だけでもと自分と旦那さんの実家に連絡したら、どちらからも了解を得られ、その日のうちに母は田舎からきてくれて、(祖母を介護施設に頼むことが出来て)滞在の予定を組んできてくれました。

 

山:そんなことになると思いました?

 

柴:これは奇跡かなと思う位、驚きましたね。

 

山: そのときの心境は覚えていますか?

 

柴:その時は、母が来るとは思えなかったので驚きました。赤ちゃんは私のことだけでなく、お祖母ちゃんのことまで考えてくれて、産まれてきてくれるんだと知ってびっくりしました。

山:実際にそうなって、お母さんは違う環境に来て

疲れたかもしれないけれど介護の日常から離れたお母さんの様子は変化がありましたか?

 

柴:母がリフレッシュ出来ているのは手に取るようにわかりました。来てもらって良かったと思いました。4年前、上の子の時は里帰り出産で、その時の母は介護疲れでストレスフルな生活でしたから。毎日の買い物やウォーキングに付き合ってくれたりバースハーモニーの自力整体にも一緒に行ったりして、介護から解き放たれて、体が軽くなっていったようです。

 

山:Fちゃんがお家に行くよ、と言ってくれたことが皆の想いや行動など、多くのことを変えてくれたんですね。

 

柴:はい。この子が産まれて母のエネルギーががらっと変容したのにはびっくりしました。

 

山:どういうことがあったのですか?

 

柴:以前の母は、介護ストレスが蓄積していて、こちらに滞在中も、愚痴を聞いているような毎日だったんです。たとえば、実家では祖母の洗濯物にティッシュが絡んでいたりするとなぜこんなところにティッシュが入っていたの!と、怒ったりがっかりしていたらしいのですが

この子の産まれた後は、ティッシュがついていても花が咲いたわ~と思えるくらいに、視点が変わったと伝えてくれました。ネガティブからポジティブシンキングにパタっと変わったんです。表情も雰囲気も違う母になり、うれしい出来事でした。

 

山:大きな親孝行でしたね。さて今、対話をしながら子育てをしてみて、上のお子さんとFちゃんとでは、自分の気持ちに何か違いがありますか?

 

柴:上の子がおなかにいる時にも、わりと話しかけて笑顔を絶やさずという気持ちで子育てしてきましたが、一方的だったように思います。 この関わり方でいいのか漠然とした気持ちでときどき不安でした。私が勝手に、相手を尊重している気分になっていた。

 

山:反応が返ってくるとは思っていなかったのね。

 

柴:はい、会話のように返事が返ってくる感覚になることもあるとは思っていませんでした。下の子はまだおしゃべりできませんが、反応が返ってきている感覚を持てて、もやもやしたわからない感じが少ないんです。反応があると思うと、判断しやすいですし、喜んでくれているとわかったら子育てがより楽しいです。一緒にいられるだけで幸せだなぁと思う気持ちが膨らみました。子育ては大変だけども、ますます楽しくやりがいを感じてて、上の子への子育てにもいい影響をもらってるな、と思います。

 

山:上のお子さんもFちゃんをみて、あ、こうすればいいんだと練習しているのよね。

子どもは一人一人持って生まれた役割があるんですが、Fちゃんは、他の人に違う関わり方のチャンスをくれたんじゃないかしら。

 

柴:はい、そう思えます。愛子さんとの対話で一番感動したのが、私の願いを手伝いにくる、と分かったこと。それは夫婦関係を修復することでした。実際この子が産まれた後は、穏やかな家族関係が築けていて、夫にもこどもたちにも自然と感謝の気持ちが湧いてきます。

 

山:Fちゃんは皆の仲を取り持つご縁を持っていたのね。

 

柴:はい。実はもうひとつ…母との間には昔からわだかまりがあって…。両親共働きで…自分に自覚はないんですが、たぶん、とても寂しい思いをしていました。その寂しい気持ちがねじ曲がり、母に接するときはなぜか当然のように怒りをぶつけてしまっていました。それは自分でも変わりたい、変えたい、と思うことだったので、それも見透かしてこの子は母を呼んでくれたのかな。

 

山:Fちゃんが「お祖母ちゃんを呼んでほしい」と言ったときに、たじろいだものね。このハードルを超えろというの?みたいな顔だった。でも、赤ちゃんが繰り返し大丈夫だってメッセージをくれて本当にその通りになったわね。

※このとき、Fちゃんが声を上げて元気にお返事してくれました(´▽`)

 

山:対話は誰でもできる。特別能力の話じゃない。

人が持つ、感じる力だと赤ちゃんは教えてくれます。対話師養成講座にも柴崎さんは来てくれているでしょう。対話の方法を、赤ちゃんと話すことに生かすなり、お仕事に生かすなり、その人なりに変換が可能、と捉えてもらいたいのです。

 

柴:パンフレットの体験談にも書きましたが、以前は、自分のそうした感覚的な一面をフォーカスして見ていませんでした。自分を感覚的な人間だなと思うものの、実は頭で考え感覚を信じてはいなかった。でも感覚を信じるように心がけると、

今では、細かいシンクロが起きていることに気づくことも多くなりました。

 

山:気付く、というところがすごいですね。シンクロに意味や価値を見出した、ってことですね。

 

柴:そうなんです。前は日常の中の些細なこととして、気にも留めていませんでした。そのおかげで実際行動にもつながって、周りが「すごい、ミラクル」と思うような出来事もありました。(後でそのお話が登場)

 

山:今の自分と、頭で考えていたころの自分と身体の感覚で違うところはありますか?

 

柴:そういう意味で言うと身体は軽いですね。楽です。バースハーモニーに行った帰り道もそうでしたが、対話の講座後は息がつかえた感じがなくなり、マッサージをうけたようにすがすがしい感じになります。

心と身体が一体だと聞いたとき、私は反応が敏感なタイプなのでストレスを感じたら体調を崩しがちでしたが今は、ストレスを感じても自分の中の思いに沿うことで軸がしっかりして、軽くなってきて楽になれる感じがします。

 

山:産前産後ってナーバスになりやすいけれどそういったことも、少なかったですか?

 

柴:以前から積み重ねてきた不調はありましたが、長くダウンしちゃうことは無くて、その時々の解決策を見つけやすくなりました。メンタル面では特に立ち直りが早いです。フラットな自分でいられます。

 

山:無意識に自分と対話していたのですね。それによって、心の在りようや物事のとらえ方、身体の様子ご家族、周囲の人との関わり方や関係も変わったということかな?

 

柴:そうですね。変わってきたことで自信が湧いて、これでいい、自分を信じていいんだ、と感じました。

 

山:とても大事なことですね。出来ることをやろう、と自然な関わり方がいいですね。

 

柴:そうですね。私にできることで身の丈にあった暮らしをしていけたら‥。

 

山:生き方が変わりましたか?

 

柴:そうですね。目の前に起きた出来事に対して、昔よりもっと能動的に今を楽しもう、

という考え方に大きく変わったと思います。 

 

 山:そうですか!大きな転機ですね!

では、今後対話を使って、柴崎さんの人生でしたいことはありますか?

 

柴:いろいろあるんですが、実は夢が一つ叶いました。それは認知症の祖母と対話することだったんです。先日亡くなりましたが、逝く当日の早朝、夢で「腹が冷えるんだ、水が飲みたい、うちさ帰りたい」と教えてくれたんです。


実際急いで会いに行ったら、息も絶え絶えで意識がはっきりしないところはあったのですが、口元に運んだ水分も飲み込んでくれ、「大丈夫だ、心配ねえから。会いにきてくれてありがとう」ってあったかいメッセージをもらって、安心して横浜に帰りました。夕方家に着いたら旅立ったという知らせを受け、まさかそんなすぐに旅立つとは誰も思っていませんでした。寂しいけれど、最後にお話できて良かったと、とても穏やかなしあわせな気持ちで、見送ってあげられました。

 

山:悲しみの中にも喜びがあったのですね。

 

柴:ほんとうにそうです。しあわせなことでした。

これからは、お仕事で生かしたいですね。お客様が何を望んでいるのか、通常のお話の中に、

対話をして感じる「感覚の土台」を自分の中にしっかり作り上げてお仕事すると、もっと今以上に喜んでもらえるものにつながるのでは、と期待しています。

 

山:是非とも実現してほしいです!喜びに満ちたお仕事になりますね~

それは生きる糧になりますし、仕事を続けていく背中を支えてくれるのでは、とも思います。

 

柴:そうですね。新たな自分との出会いによって、新たに出逢う人や見える景色など、ほんとうに楽しみです。

 

山:夢が大きく、膨らみますね!今日はありがとうございました。

 

柴:ありがとうございました。

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