六本木にあるヴィーガンカフェveganic to go オーナーシェフであり、お料理研究家の五十嵐廣子さん。
実は、第二子を妊娠されたときに山内の対話セッションをうけてくださいました。
お野菜とは常に対話をされてきた廣子さん。
ご自身のお子さんとの対話をしてみて、そこからわかった子育てにとって大切なこと、
第一子、第二子の違い、食事と子育ての関係性など幅広くお話しいただきました。
2回シリーズでお届けします♪
廣子さんご自身の対話体験
五十嵐廣子(以下 廣):長男を妊娠した時は、
赤ちゃんとの対話の方法がわかっていなくて。
野菜とは毎日対話しているのに(苦笑)
赤ちゃんは自分の子だし、
テレパシーで、思えば
通じているだろう、と思っていたんです。
そしたら、生まれてから、
全然しゃべらないんですよ。
人間っぽくなかったというか。
全部頭の中で、テレパシーで、
分かり合っている感覚でした。
長女がおなかにきたときに、
ちえこさんにお会いして、
せっかく地球人に生まれたんだから
地球の言葉で赤ちゃんと喋りましょう、
人間の言葉で、対話してねって教わって。
あ、そうか!ってわかりました。
それから、言葉で話そうって気を付けて。
そしたら、生まれてから本当に話してくれるんです。
山内ちえこ(以下 山):対話(やりとり)できるってわかった。
廣:そうそう(笑)息子とはテレパシーで
対話していたから言葉を発していない。
で、今、彼は友達を作ることに苦労してますね。
察してくれる大人となら、
うまくいくんですけど。
子供同士って会話の中で何が言いたいか
わかっていくし、話さないと伝わらない。
彼は、そこがいまだに、
ちょっと苦手みたいです。
お腹の中での練習が少なくて
申し訳なかったなって思っています。
わぁ~とか、ちゃんと発音します。
それで、言われていたことが
そういうことかってまたわかりました。
山:そうなの。
長男君は自分の周囲を探索しつつ
自己表現をチャレンジしているのね。
廣:はい。だから、
保育園に入れてよかったって思います。
山:そう~。やはり体験すると気づきますね!
廣子さんだけでなく、生まれる前に、
なんとなく対話できる、
感性がある人は声をかけないことが多い。
またはお仕事をしているママだと、
やることが目の前にあると、
そっちを優先して
話そうという気持ちではなく、
話す時間を持てなかったとパターンも多くあるのね。
そういうママの赤ちゃんに聞いたらね、
よその人の話す声は聞こえるんだけど
ママの声は聞こえないから
言葉の習いようがないよって。
ママが話してくれると、
筋肉のどこを動かしたらいいのか
内側から見えるんだって。
だから、歌ったりお話したり、
独り言いうのも必要なの。
それがないと、お外にでてから一生懸命
どうしたらいいかを探すんですって。
廣:まさしく息子だ!
山:感知できるから、
しゃべらなくても満足してるんだよね。
廣:そう、だから自分で
どんどん進むんですよね。
パパやママならいいけれど
ほかの人だともうわからない。
皆困っちゃう。
声に出すって大事ですね。
山:そうね。でも反対に宇宙的エネルギーを
長男君は表現できるから、
逆にほかの人が学ぶこともある。
内側で対話するのは
自分で見つける方法を編み出すことだと。
探索して、発見すると、
あった!って思って
あーーーーって声が出てくるんだよね。
言葉がない文化の時には、
そうしていたんじゃないかしらね。
今は絶版ですが
「まほうのことば」という絵本があります。
昔、人にはことばはなかった
でも大地や動物と話せたよっていうお話なの。
動物は人にもなれたし、人は動物にもなれた。
言葉がないことで境目がなかったって。
現代人には、
よくわからない感覚かもしれないけれど
大切なことだと私は思うんですよね。
長男君を見ていると、
発見する喜び、分かり合える喜びで
声がでて、そこから言葉がうまれることを
周囲もわかる。
互いに教えあう、見合う、
観察しあうことも対話、声もね。
大人は言葉をつかえるけれど
赤ちゃんはまず、声でやり取りだから。
廣:わかりやすいですね。
息子のときは言葉がなく、通じあっていたけど
長女は一生懸命伝えてくれるし喋る。
その違いがなかったら
対話の大切さ、大きさは
わからなかったと思います。
山:お仕事をしているママは
おなかの赤ちゃんと話したほうが
生まれたあとの育児が楽ってことね。
やりとりがスムーズであれば
子育てを楽しいと感じるし、
自分の仕事もやりやすいよね?
廣:やりやすいです。
テレパシーで通じているのも
大変ではなかったし
それはそれで楽しい。
だけど、やっぱり
地球人だから
地球の言葉で話せたらもっと楽です。
楽というか楽しいです。
山:わかりあえたと思うと
より楽しいわよね!
テレパシーと言葉の両方で
おなかの中から対話をした娘ちゃんとの体験を、
息子君とのかかわりにも生かしていますね。
お子さんたちは、
ママに気付きの体験を持ってきた
素晴らしい役目を果たしましたね。
廣:身近に甥っ子や姪っ子がいて、
周りから子育ての話を聞いても
自分に子供が生まれたら、
その子との関係は初めてじゃないですか。
だから、いろんな目を持てないし気付かない。
私は二人目で気付けた、
教えていただいたからよかった。
最初から知りすぎていると
頭でっかちになっちゃうかもしれませんが
ある程度聞いておけると
準備が出来て慌てないし、
すごく楽だし楽しい。
世の中では、子育てに、
余裕がないというか、
あまりいいイメージではない気がします。
確かにそうした人たちも
いるかもしれないけれど‥。
(このお話の間、赤ちゃんが一生懸命、
眠たい~と主張してくれています)
娘はこうやって、主張して、
伝えたいことがよくわかるから、
私もわかりやすくて助かるし、
子育てが楽しい。
長男の時はやり取りが本当に
全然なかったですもん。
「こうしたいんだ」って
テレパシーで察してしまうから。
赤ちゃんって、話せるのかってびっくりします(笑)
(ニコニコ笑顔の赤ちゃん)
赤ちゃんの言いたいこと、
親になったら、いつかわかるとは思うんです。
ただ、わからないと思って接していくと、
赤ちゃんの主張がどんどん激しくなって、
ああ大変、疲れたと感じていくんですよ。
対話を通して教えてもらえてよかったのは、
赤ちゃんとも対話できる、
どんな人でも対話って通じるんだって
前提で話をするとお互い分かり合える。
ただの「うるさい子」と思わずに、
すごくお話ししてくれるね~ってやりとり出来る(笑)
泣いたり主張したり、
本当はちゃんと赤ちゃんは伝えているのに
いろんな形があると思うんですけど
こっちに思いっきり100%話してくれている、
主張してくれていると思うと
親の私もわかるようにしよう、
何かで応えようと思うんですよね。
対話出来ると知らなければ、
何言っているんだろう、ってなっちゃう。
対話と食べ物は関連する?!
※五十嵐廣子さんの赤ちゃんが
おっぱい欲しい~と言葉にならない声で
訴えてきています
廣:はいはい、おっぱいですか~。
わかりやすい子だね~。
(赤ちゃんがニコニコ笑顔!)
山:お腹すきましたね~。
(これだけわかりやすいと)嬉しいよね。
穏やかに育てたいって思う人多いですが、
そうするには、食べ物が大切と
結びつかない人が多いのかなと感じています。
働いていたり、時間がない人たちは、
添加物の入ったものは
子供に与えたくないと思っていても、
そうでない食べ物を手に入れにくいかもしれない。
忙しいし、早く手短にあるもので
済ませる現実もあるのかな。
健康的な料理を簡単で分かりやすく
学べるお料理教室や
廣子さんのような食の知識がある人に
身近に出会える場がもっとあればいいと思います。
多くのママたちの困りごとに、
離乳食を食べてくれない、
野菜が食べられないとかが
あがりやすいですが、
それについてどう思われますか?
廣:子供は、食べ物に関して
自分でバランスをとっていると思います。
以前私のお料理教室にきてくださった方が、
うちの子フルーツしか食べないんですっておっしゃって。
でも、そんなことはないなと思って、
よくよくお話を聞いてみたら。
お肉を食べると。
悪いことではないんです、
お肉食べること自体は。
自分でお肉とフルーツの
陰陽のバランスをとって食べていたんです。
ママは「お肉食べさせてもいいですか」って
おっしゃっていたんですが
お肉をやめればフルーツに偏るなど、
またバランスを崩して、
何でもないことでギャーと泣いてしまったり
怒りっぽくなったり、急に頭をぶつけるようになったり、
いろんな現象が現れるようになるんですよね。
子供の行動や言っていることに
耳を傾けるだけでいいんですけど、
食べ物がアクシデントや困りごとと
関係していると気付いてもらいづらい。
どうしてお肉を食べたがるんだろう?
そこばかりに目が向いてしまう。
そこにはちゃんと理由があるんです。
山: 世の中の多くの情報が、
例えばたくさんフルーツを食べるのはいけないとか、
ごはんばかり食べるのもダメとかね。
廣:バランスよく食べましょうと。
山:二、三の副菜があってごはん、
これが食卓のイメージ刷り込みがある(苦笑)
廣:そうなんですよね(笑)
知らない間にイメージ、先入観が入っている。
山:そこからはずれると
ダメな子になるんじゃないかとか、
私の育て方が悪いんだって
言われている気になってしまうのかもね。
そういう人は世の中の正しさに合わせたい。
間違っている育て方は、
誰だってしたくないものね。
私も子供が小さいとき、
そんな気持ちになりました。
周囲からアドバイスいただくから(苦笑)
廣:そうなんですよ、言ってくれるんですよね(笑)
山: 小さな親切は、ありがたいけど困ることもある(苦笑)
廣:早く病院に行きなさいとか。
行かずに様子見たいのに促されちゃう。
山:自分と対話する、身体と対話する、
この子に何が起きている?と思うことが
難しいのかもしれませんね。
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